食品添加物メーカーとしての取り組み
食品添加物製剤の開発
そこで、次のような試験を経て開発されています。
- 関連資料
微生物検査
調理試験
官能検査
安定性試験
- 食品添加物の開発ってどんなお仕事?
技術開発課スタッフにインタビューしてみました!
- 本社勤務 女性
- どんなお仕事をしていますか?
技術的に詳細な説明を要する時に営業担当者と一緒にお客様のところに伺います。
R&Dセンターのメンバーと一緒に製品開発やお客様のニーズに沿った試験も行っています。
- この仕事をしていてうれしかったことは?
お客様から当社製品を使って有害な微生物が減ったと言われることです。また、お客様向けに衛生講習会を行う際、多くの質問をいただくことがあるのですが、ドキドキする反面、熱心に聞いていただいたことにうれしく思います。
- 食品添加物について皆様にメッセージをお願いします!
私の周辺でも家族の食生活や衛生に気を遣っている人が多く、特に子育てをしている世代でそのように感じます。
食品添加物を利用した食品をむやみに敬遠するのではなく、加工食品に食品添加物が使われている理由を正しく知ってほしいと思います。
この仕事をしていて、お客様である食品メーカーの皆さんの味、品質に対する思い入れ、努力を知る機会が増えました。おいしいものを安全に消費者へ届ける、その思いに応えられるように私たちも日々奮闘しています。
- 食の安全に関連するおすすめ本を教えてください!
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改訂新版よくわかる暮らしの中の食品添加物(光生館)
(一社)日本食品添加物協会 食品添加物の資料
・・・もっと知ってほしい食品添加物のあれこれ(無料)
・・・テンカちゃんの豊かな食卓(無料)
http://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/index.html食品安全委員会 キッズボックス(食品の安全に関して親子で学べるページ)
https://www.fsc.go.jp/kids-box/食品安全委員会 季刊誌「食品安全」
https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi.html※日本食品添加物協会、食品安全委員会の読み物は書籍ではなくインターネット上で公開されています。
- R&Dセンター勤務 男性
- どんなお仕事をしていますか?
三田市にあるR&Dセンターに勤務し、主に日持向上剤やpH調整剤といった食品添加物製剤の製品開発に携わっています。
- どうしてこの仕事に就こうと思ったのですか?
実は食品添加物に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。しかし、学生時代に過去に起こった食品事故や食中毒事件について勉強する機会があり、そこで食の安全・安心について関心を持つようになり、食品の安全を守ることの重要性について考えました。これをきっかけに保存料について学び、私たちが安全な食生活を送る上で必要不可欠なものなんだと感じ、この仕事を選びました。
- 開発時に心がけていることは?
「最終食品のおいしさをそのままに日持ちさせること」を心がけています。
開発時には、製剤を添加することで食品の味や物性に影響が出ないかを確認するために、実際に試験室でその食品を調理します。調理する食品は幅広く、家庭でよくつくられるハンバーグやポテトサラダから、なかなか普段つくる機会のないかまぼこや和菓子といったものまでさまざまです。かまぼこや和菓子のような食品は、特殊な技術やノウハウを必要とすることも多く、何度も失敗を繰り返すこともあります。
消費者の皆様においしく安全に食べていただけるよう、最終食品までのイメージを持って製品開発に取り組むことが何より重要だと思っています。
- 腐敗、食中毒などを避けるポイント、自身で行っている対策があれば教えてください!
食中毒予防の三原則「つけない、増やさない、やっつける」をなるべく普段の生活でも実践しています。
手にはさまざまな微生物が付着しています。食中毒菌やウイルスを食べ物につけないように、調理する際はしっかり手を洗うことが第一です。
また、微生物は高温多湿な環境で増えるものが多いため、食材や調理した食品は、冷蔵庫等の低温で保存することも重要です。ただし、完全に抑えられるわけではないので、低温保存を過信せず、なるべく早めに食べるようにしましょう!
最後に、ウイルスも含めて微生物は熱に弱いものが多いので、十分な加熱をすることで、食中毒を予防することができます。肉料理などは表面と中心で熱の入り方が異なるので、中心までしっかり火を通してください。生肉や野菜などを調理したまな板や包丁も、洗剤で汚れを落とした後に熱湯で殺菌するとより効果的です。
安全な製品をお客様にお届けするために
製品に対する取り組み
ISO22000認証
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JQA-FS0058
- ISO22000は、食品安全を対象としたマネジメントシステムです。HACCPの手法を取り入れたリスク管理体制、および製品の設計・開発から製造・配送まで一貫した品質管理体制を構築し、2010年5月に添加物製造業でいち早く認証取得いたしました。今後も継続的に改善を進めてまいります。
- 食品添加物の製造ってどんなことをしているの?
当社三田工場の従業員にインタビューしてみました!
- 粉剤担当 男性
- どんなお仕事をしていますか?
食品添加物(粉剤)の製造及び管理をしています。
『ウエノの技術』を用いた製剤の生産から、原料の計量や混合、包装までを担当しています!
- 製品を作る時に心がけていることは?
お客様からはもちろん、誰からも信頼される品質の製品をつくりあげるために、常に問題意識を持った行動を心がけるようにしています。
そのために、ISO22000による工程管理のなかで作業手順を遵守した確実な作業、異物混入対策を徹底しています。
- どうしてこの仕事に就こうと思ったのですか?
もともとモノづくりに興味があり、それを通して人や社会に貢献できる仕事に就きたいと、漠然とした思いがありました。学生時代に、地元企業でもあるウエノで食品添加物の製造を行っているという事を知り、大変興味を持ちました。普段、当たり前のように口にしている食品ですが、食中毒や腐敗といったリスクから守り、私たちが安全においしく食べられる影の立役者『食品添加物』に惚れて人生を捧げようと決意し入社しました。
- 食の安全に関連するおすすめ本を教えてください!
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有路昌彦著 『無添加はかえって危ない』(日経BPコンサルティング)
食品添加物に関する本は多数あり、消費者の不安をあおるものや誤解を与えるものさまざまな情報があふれていますが、いろいろな視点や角度から食品添加物についてもっと知ってもらいたいと思います。
- 液剤担当 男性
- どんなお仕事をしていますか?
エタノール製剤の製造をしています!
- 製品を作る時に心がけていることは?
製品の先にはお客様がいて、ウエノの製品を使ってくださっているということを意識しないといけないと思っています。ですから品質はもちろん、外装もきちんとした物をお届けしたいと考えています。
- この仕事をしていて、うれしかったことはありますか?
ウエノの製品は食品工場など向けの業務用がほとんどで、社名の入った製品をスーパーなど小売店で直接見かけることは少ないのですが、ある日、子どもが「すごい!これお父さんの会社ちゃうん!」と見せてくれたものは、お菓子の中に入っていた脱酸素剤のオキシーターでした!
- 腐敗、食中毒などを避けるポイント、自身で行っている対策があれば教えてください!
食中毒については正しい手洗いを励行しています。埃など余分な汚れを流水で落とし、石鹸を良く泡立て手首まで洗います。この時に指先や爪の間も忘れないように気をつけましょう。流水で20秒以上すすいだらアルコール製剤を噴きつけます。しっかり水分をふき取ってから噴きつけるのがポイントです!
- 食品添加物について皆様にメッセージをお願いします!
無添加を良しとし、食品添加物を不安なものとして捉える風潮がありますが、現代の食の安全という点において、食品添加物はなくてはならないものの一つだと自負しております。まずは「食品添加物とは?」を少しでも知ってもらえれば、食品添加物への不安もなくなるのではないかと信じています。