食べ物の腐敗と食中毒

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02 食べ物の腐敗と食中毒

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#2 微生物を抑えることの大切さ

微生物を抑えることの大切さ

これまで見てきたように、微生物には人にとって不利益な働きをするものがあります。これらの働きを抑えることで、次のようなメリットがあります。

食中毒のリスクを低減できる

食中毒菌の種類や症状について食中毒になると、下痢や嘔吐といった症状に苦しめられます。重症時には後遺症が残ったり、死に至る可能性もあります。
また、身体的な損失だけでなく、経済的にも大きな損失が発生することが考えられますので、できるだけリスクを低減することが重要です。

食品廃棄を減らし、食料資源の有効利用を図ることができる

腐敗や変敗を引き起こす微生物を抑えることで、食品の日持ちを長くすることができます。
これは食品廃棄(食品ロス)を減らすことにつながります。現在1,700万トンの食品が1年間に捨てられており、その5~6割が家庭からのごみであると言われています。
食品を捨てるのはどんな時であるかを調査した結果、「消費期限、賞味期限が過ぎてしまった時」や、「腐ったり、カビが生えてしまった時」などが上位を占めました。
参考資料
  • 食品ロスの削減に向けて(農林水産省、2013年)

バラエティ豊かな食生活に貢献

変化するライフスタイル

一人暮らしの若者やお年寄り、共働きの夫婦など、今や人々の家族形態やライフスタイルはさまざまです。それに伴って食の多様性が求められるようになりました。おいしく手軽に食事をしたいというのは、誰しもが望んでいる願いではないでしょうか。

そのような人々のニーズに応えるべく、加工食品は登場しました。保存料などの食品添加物、包装技術、製造環境の衛生化などが進歩したことで、加工食品の安全性はさらに向上しそのバリエーションを増やしています。
このように加工食品が普及したおかげで家庭での調理時間が減り、その分の時間を個人的な仕事や趣味にあてられるようになったのです。微生物コントロール技術は多様化した人々のライフスタイルを支える一助を担っているのです。
  • 01 食の安全を守るために
  • 03 食品添加物の役割と利用
  • 04 食品添加物の安全性